本ができるまで(カラー編)
① 原稿入稿
お客様より原稿を頂きます(紙の場合やデータ入稿の場合があります)。
② 編集
原稿をレイアウトに合わせて編集します。
③ 校正
編集した原稿をお客様にチェックしてもらい、赤字を入れてもらいます。このやり取りを数回行い校了になります。
(初校 → 再校 → 三校・・・校了)
④ 下版
校了した原稿をPDF等のデータ化行い、印刷工場に渡します。
【豆知識】
以前はここで原稿からフィルムを作成していましたが、現在はより高性度のCTP版(Computer To Plate)を使用することが主流のため、PDF等のデータを下版時に使用することが多くなりました。
⑤ リップ処理
校了データを印刷機で印刷できるように(CTP版にするために)RIP処理(リッピングともいう)をします。カラーで印刷する場合は、CMYKの4色に分解されます。
⑥ 面付
リップ処理されたデータを面付ソフトで面付します。面付とは、製本した時にページが順番通りになるようにページを並べる作業です。
⑦ 刷版(CTP)
面付けしたデータを刷版機にかけると文字が焼き付けられたアルミの版になります。カラーの印刷の場合は、CMYKそれぞれの色別に4枚の版が必要です。
⑧ 印刷
刷版を印刷機にセットして、印刷します。
⑨ 一部抜きチェック
ゴミの汚れやインクの濃度、版がズレていないか等の確認。
⑩ 紙を折る
印刷した紙を折り機で折ります。2つ折りのシンプルなものから、3つ折り、観音折り、クロス折りなど様々なバリエーションに対応しています。
⑪ 丁合
折られた印刷物を丁合機で丁合します。丁合とは、印刷物を本の状態にするために順番通り並べることです。
⑫ 製本(無線綴じ)
無線綴じとは本体の背中に糊を塗布し、表紙を巻きつける製本方法です。ページ数の多い冊子に向いています。
⑫ 製本(中綴じ)
パンフレット等のページ数の少ない冊子に使用される製本です。二つ折りした印刷物を重ねて、中央をホチキス等で止める製本方法です。
⑬ 断裁
仕上げとして、表紙を付けた本体を断裁機で指定の寸法に切り完成です。その後包装され納品されます。
本ができるまで(モノクロ編)
① 原稿入稿
お客様より原稿を頂きます(紙の場合やデータ入稿の場合があります)。
② 編集
原稿をレイアウトに合わせて編集します。
③ 校正
編集した原稿をお客様にチェックしてもらい、赤字を入れてもらいます。このやり取りを数回行い校了になります。
(初校 → 再校 → 三校・・・校了)
④ 下版
校了したデータを、部数やカラーなのかモノクロなのか等を考慮して協力会社の印刷工場に渡します。
⑤ 面付
校了データを面付けします。面付とは、印刷製本の都合を考えページを配置することです。
⑥ 刷版
面付けしたデータを製版機に繋いだPCに送り出力します。
⑦ 印刷
製版機から出力したマスターペーパーを使用し、印刷します。
【一部抜き】
製本する前の最終チェックをするために、印刷開始後にサンプルとして抜き出す印刷物のことをいいます。赤字が修正されているか、ページの順番が間違っていないか、汚れがないかなどを一部抜きでチェックします。
⑧ 丁合
印刷物を丁合機で丁合します。丁合とは、印刷物を本の状態にするために、順番通り並べることです。
⑨ 製本(クルミ綴じ)
クルミ綴じとは本体の背中に糊を塗布し、表紙を巻きつける製本加工です。バインダーと呼ばれる機械に本体を投入すると、自動で糊と表紙が付いて出てきます。
⑨ 製本(中綴じ)
雑誌によくあるタイプの、背中部分を針金で綴じた製本様式です。この製本作業は、丁合機と針金で綴じる中綴じ機、小口断裁機が連結しており、丁合から仕上げまで連続で行います。本が完成した状態で出てくるので、そのまま包装作業に入れます。
⑩ 断裁
仕上げとして、表紙を付けた本体を断裁機で指定の寸法に切り完成です。その後包装され納品されます。